みらクルTV 今日の番組

210104 20歳になる君へ

 明けましておめでとう。
 と言いたいところだけれども、
 僕自身が、こんなに不安な気持ちで新年を迎えたのは初めてでした。
 君たちはどうだったでしょうか。

 僕が20歳になったのは53年前、学園紛争の最盛期です。
 外ではベトナム戦争、沖縄返還、70年安保などがあり、
 学園ストライキもありました。
 僕は時に学校に寝泊まりし、学生集会に出かけたり、歌声喫茶に通ったりしていました。

 混乱はありましたが、正義や進歩、理想もあふれていた時代でした。
 考え方や、現実へのかかわり方は様々でも、僕たちはこの時代の空気を吸って大人になりました。 

 高度成長が始まり、東京オリンピックもありました。
 今でいうリベラリズム、マルクス主義、共産主義の影響も色濃かった時代です。
 社会意識にめざめた若者たちの前には、これしかなかった時代といえるのかもしれません。

 今思うと、そのときどきの自分の行動にどんな意味があったのか、分からないことがあります。
 時代の変化の中で、明らかに評価が変わったものもあります。 

 何はどうあれ、僕たちは未来に希望を持っていました。
 「21世紀には、戦争も貧困も疾病もエネルギーも解決する」と僕は信じていました。

 卒業後の生き方は様々でした。
 学生時代と似た人生を選んだ人間もいれば、会社員、研究者、公務員になった人間もいます。

 あれから50年。
 それぞれに時が過ぎゆき、
 時代は変わり、今も変化し続けています。

 僕は未だによく議論をします。
 「もういいよ、俺たちは」という友人もいますが、
 僕自身はそうは考えていません。

 外見が変わり、思考の中身も変わったけれども、
 僕の内側は20歳のときのように青臭く、未熟なままです。 

 今年、ある友人に言われた言葉です。
 「俺たちは今、一番自由な市民のはずだ」 

 十人十色、意見は違って当然として、議論をする。
 間違っていたら直せばいい。 

 武蔵大学兼古ゼミの若者が、今年20歳になります。
 1月7日(木)13:30-「20歳になる」をテーマに議論します。
 短い時間なので、僕が感じていることを事前に伝えました。

 コロナがあったからできた、不思議なご縁でした。
 君たちに、大きな期待をしています。
 一人じゃ何もできないけれど、やっぱり一人が大事だ。
 自分を信じて、生きてください。

◎米国について(続)
◆テッド・クルーズという上院議員が12人の異議申し立て議員を発表しました。
 上院共和党で最も有力な議員で、波及するかもしれません。
 彼は同時に、超党派の調査委員会による不正疑惑州の調査を提案しました。
 それぞれが懸命な努力を続けています。

 上院公聴会でのスピーチをご視聴ください。
 彼は真剣に怒っており、キング牧師やガンジーも登場します。
https://www.youtube.com/watch?v=hDuphq1MC40

◆トランプ大統領の「新たな重大な証拠」が何かが関心を集めています
 その一つは、ジーナ・ハスペルCIA長官のビデオ動画ではないかと僕は想像しています。根拠のない憶測です。 

それでは、また。

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