明けましておめでとう。
と言いたいところだけれども、
僕自身が、こんなに不安な気持ちで新年を迎えたのは初めてでした。
君たちはどうだったでしょうか。
僕が20歳になったのは53年前、学園紛争の最盛期です。
外ではベトナム戦争、沖縄返還、70年安保などがあり、
学園ストライキもありました。
僕は時に学校に寝泊まりし、学生集会に出かけたり、歌声喫茶に通ったりしていました。
混乱はありましたが、正義や進歩、理想もあふれていた時代でした。
考え方や、現実へのかかわり方は様々でも、僕たちはこの時代の空気を吸って大人になりました。
高度成長が始まり、東京オリンピックもありました。
今でいうリベラリズム、マルクス主義、共産主義の影響も色濃かった時代です。
社会意識にめざめた若者たちの前には、これしかなかった時代といえるのかもしれません。
今思うと、そのときどきの自分の行動にどんな意味があったのか、分からないことがあります。
時代の変化の中で、明らかに評価が変わったものもあります。
何はどうあれ、僕たちは未来に希望を持っていました。
「21世紀には、戦争も貧困も疾病もエネルギーも解決する」と僕は信じていました。
卒業後の生き方は様々でした。
学生時代と似た人生を選んだ人間もいれば、会社員、研究者、公務員になった人間もいます。
あれから50年。
それぞれに時が過ぎゆき、
時代は変わり、今も変化し続けています。
僕は未だによく議論をします。
「もういいよ、俺たちは」という友人もいますが、
僕自身はそうは考えていません。
外見が変わり、思考の中身も変わったけれども、
僕の内側は20歳のときのように青臭く、未熟なままです。
今年、ある友人に言われた言葉です。
「俺たちは今、一番自由な市民のはずだ」
十人十色、意見は違って当然として、議論をする。
間違っていたら直せばいい。
武蔵大学兼古ゼミの若者が、今年20歳になります。
1月7日(木)13:30-「20歳になる」をテーマに議論します。
短い時間なので、僕が感じていることを事前に伝えました。
コロナがあったからできた、不思議なご縁でした。
君たちに、大きな期待をしています。
一人じゃ何もできないけれど、やっぱり一人が大事だ。
自分を信じて、生きてください。
◎米国について(続)
◆テッド・クルーズという上院議員が12人の異議申し立て議員を発表しました。
上院共和党で最も有力な議員で、波及するかもしれません。
彼は同時に、超党派の調査委員会による不正疑惑州の調査を提案しました。
それぞれが懸命な努力を続けています。
上院公聴会でのスピーチをご視聴ください。
彼は真剣に怒っており、キング牧師やガンジーも登場します。
https://www.youtube.com/watch?v=hDuphq1MC40
◆トランプ大統領の「新たな重大な証拠」が何かが関心を集めています
その一つは、ジーナ・ハスペルCIA長官のビデオ動画ではないかと僕は想像しています。根拠のない憶測です。
それでは、また。