みらクルTV 第一回みらクルTV討論会資料

2020年11月3日(火)木谷のメール

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From: 木谷正道 <kitanimasa4@gmail.com>
Date: Tue, Nov 3, 2020 at 1:42 PM
Subject: 【首都防:452】 令和2年11月3日(火) 米国大統領選挙に考えていること

 木谷正道です。 今日は、みらクルTVはお休みです。
 白井さんは、来週から再開されます。

 激しい変化の年ですが、まだまだ大きな変化が続きそうです。
 イベントが一段落したこともあり、少しお話しさせてください。
 明日の米国大統領選挙について、考えていることを書きます。
 何が起きるか分からないけれども、歴史の重大な節目になると予感します。

  僕の感じ方に共感されるか否かは半々だと思いますが、
 僕がどんなことにどのように関心を持つのかをお知らせすることにも、多少の意味があると考えています。 
 ご意見、ご批判、ご質問があれば遠慮なく、木谷までお寄せください。

◆僕はつい最近まで、どう考えても今回はバイデンだろうぐらいに考えていました。
 皆さまも同じだと思います。

◆ところが、今は全く別の視点で選挙を見ています。
 日本ではほとんど報道されず、事情を知らない友人が多かったのでお話しすることにしました。
 細部は不正確ですが、大まかな流れを書き、最後に意見を書きます。

◆10月に事件が起きました。
 民主党大統領候補者のバイデンにハンターという息子がいます。
 彼のハードディスクの内容が、ニューヨークポストという新聞で報道されました。 
 ハンターについては以前から、中国から巨額の金が入っているとの情報が流れていたようです。
 バイデンは「息子のビジネスについては話をしたこともない」と関与を否定してきました。 これらも今回、初めて知ったことです。 

◆ところが、ハードディスクには、数万通のメールや文書が入っていました。 ハンターだけでなくバイデンの関与を示すもの、バイデンの取り分を記載するものも含まれていました。
 更に、ハンターの性的虐待の映像と画像(未成年、10歳、中国人、アメリカ人・・・などの言葉が出てきます)が入っていました。
 「大変おぞましい」「地獄からの映像」などの関係者の言葉もあります。 一部はネットに流出していると言われます。
 未成年者への性的虐待は米国では最高終身刑ですから、これだけでも大変重大な問題です。  
 やがて、ハンターの共同事業者であったとするボブリンスキーという人物が記者発表し、メール内容を事実と認めました。
 司法当局によるハンターバイデンを調べているというは発言など、たくさん出てきました。
 このディスクが、ハンターとバイデンの噂の証拠になる可能性があります。

◆なぜこのディスクが流出したかは次のようなことです。
 ハンターが、水浸しになった自分のパソコンを修理に出した。
 期日になっても取りに来ず、連絡も取れないので、店主が中を見て驚いた。 FBIに連絡したが取りに来ないので不安になり、四枚にコピーし、ジュリアーニ(トランプの個人弁護士)など四人に渡した。
 ハンターは薬物中毒で正常でないと言われますが、今回、全く姿を見せません。 

◆ニューヨークタイムズをはじめ大手のメディアはこれらの情報を無視し、何も報道しませんでした。
 中立系とされる WSJ (ウォールストリートジャーナル)も無視していましたが、
 10月16日の社説で、報道に踏み切りました。 有料記事なので、一部を引用します。
 (二か月間は月額100円なので、僕は登録しました)。

【 WSJ 社説】 2020 年 10 月 16 日 13:46 JST 更新https://jp.wsj.com/articles/SB11558895924352213554804587039422332772122 ハンター・バイデン氏が父親のジョー・バイデン米副大統領(当時)をウクライナのガス会社ブリスマ・ホールディングスの関係者に紹介したことを示唆する内容の電子メールが、ハンター・バイデン氏のノートパソコンから発信されていたとする記事が、先ごろニューヨーク・ポスト紙に掲載された。
(中略)
 大半のニュースメディアは、バイデン親子が犯罪行為に手を染めた証拠は何も示されていないとして、この上院の報告書を無視した。
 何と緩い基準だろう。例えば同報告には、ハンター・バイデン氏が10万ドルの散財をしていたことや、ジェームズ・バイデン氏(バイデン前副大統領の弟)とサラ・バイデン氏(前副大統領の義理の妹、ジェームズ氏の妻)が中国最大の民間石油・ガス会社と関係する中国人ビジネスマンのゴンウェン・ドン氏から資金提供を受けていたことも記載されていた。

◆WSJが書いたので、僕は他紙も書き始めるのだろうと考えていました。
 ところが書かない。
 あるインタビューでトランプが「なぜ書かないのだ」と記者に逆質問すると、「証拠がないものは取り上げられない」と返事をしました。

 10月30日、WSJは「バイデンの親衛隊」という言葉で他のメディアを痛烈に非難しました。
 【 WSJ オピニオン】 2020年10月30日 「メディアはバイデン氏の親衛隊か」https://jp.wsj.com/articles/SB11774057545780784101804587067141475163620 ハンター氏の記事は重要ではない、記事の内容が本当かどうか確認されていない(例えば、トランプ氏とロシア大統領府が2016年の米大統領選を乗っ取ったという主張とは違う)というのが彼らの言い分だ。あらゆる不都合な真実に使われる「ロシアの陰謀」という、いつもの反応もあった。
(中略)
 2020年の大統領選の最終盤にバイデン氏を守らんがためにメディアとテクノロジー企業が一緒になって壁を建設したことで、社会の中で情報の流れが一つのイデオロギー軸に大幅に偏るという民主主義の根本に関わる問題は、恥を恥とさえ思わない新たな段階に進んでしまった。
 今後についても深刻な疑問が生じている。来週の大統領選挙のあと、バイデン氏と民主党が権力を握れば、米国のメディアの過半数は一つの通信機構として国家プロパガンダの手段になってしまうのだろうか。
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 ※テクノロジー企業とはTwitter社とFacebookのことで、ワシントンポスト紙のアカウントの停止、拡散のブロックなどの措置を採り、批判されました。 

◆WSJの懸念が大げさなのかどうか、考えてみました。
1 今回の選挙で上院も民主党が勝てば、バイデン大統領は行政府に加えて上下院を握り、大きな権力になります。
 これまでは上院は共和党でしたが、下院は民主党でした。
2 連邦裁判所の判事を15人に増員して、民主党支持の判事を任命し過半数を確保する案があります。
 そうなれば、三権分立でなく、「一権集中」になります。
3 加えて、メディアが「権力の監視」でなく「親衛隊」になれば、米国の民主主義は危機に瀕します。
4 加えて、この強大な権力のトップである大統領が中国に弱みを握られ、脅迫される関係になります。
 汚職の疑惑に加え、おぞましい映像の大半は中国で隠し撮りされたものと考えられているからです。
 ほとんど映画の世界ですが、リアルな現実です。
 もし事実とすれば、どのぐらい大きな問題なのか、いかなる解決が可能なのか、想像してみてください。

◆メディアの論理の奇妙さ
1 「証拠がないから取り上げられない」?
 証拠がなくてもトランプを4年間、批判し続けてきたのですから、明らかなダブルスタンダードです。
  「WSJオピニオン」のとおりです。
2 ハンター、バイデンはなぜ否定しないのだろうか?
 単なるうわさでなく、ハードディスク、大量のメール、映像・画像 が実在し、内容が露出しています。
 これらがハンターのものであるのかないのか、二つに一つです。 事実でないなら、否定すればよい。
 しかし、二人とも、否定していません。
 これは大変奇妙なことです。
3 なぜ、メディアは質問しないのか?
 「あのディスクはあなたのものですか?」「メールや映像はあなたのものですか?」と訊けばいい。
 これをしないで、「証拠がないから取り上げられない」と言うのは、これまた大変奇妙なことです。
 もし、トランプ大統領の側に同じことが起きれば、真逆の対応がなされるでしょう。

◆選挙結果は? そしてその後はどうなるのだろうか?
 今回は前回の58⇒65%という、100年ぶりの高投票率になると言われています。
 大量の郵便投票(⇒バイデン)、その後の流れの変化(⇒トランプ)の中で、どちらが当選しても不思議はないようです。
 その後、何が起きるかも興味深いですが、省略します。

 二つ、補足です。
◆昨日、トランプ嫌いのCNNが「ドナルド・トランプ大統領は2期目を迎えるに値する」という記事を掲載しました。https://www.cnn.co.jp/usa/35161779.html CNNは反トランプで有名で、トランプが「フェイクニュース」とののしる放送局です。
 そのCNNが、個人寄稿ではありながら、投票日の直前にこうした記事を掲載したのは興味深いです。

◆黒人層の中で、トランプ支持が急上昇していることが報道されています(前回の8%⇒31%)。
 日本では報道されないのでご存じないと思います。
 次の二つ、特に二つ目のジョーンズ氏の発言は大変興味深いものでした。https://www.youtube.com/watch?v=VTT37DFwIuE
 「黒人のトランプ支持率史上最高 選挙結果に影響を及ぼす可能性も」
https://www.cnn.co.jp/usa/35158805.html
 「私がトランプ氏を支持する理由」
 バーノン・ジョーンズ(ジョージア州下院議員(民主党) 

 長いメールをお読みいただき、ありがとうございました。
 それではまた。

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