囲碁の持つ力は、実際私たちが思う以上に大きなものがあります。
碁盤を間に向き合う相手と、碁石を言葉にして会話を交わして、深いコミュニケーションを生み出します。また、碁石同士の相互作用と、碁盤全体を俯瞰で見渡す作業は、日常生活でのチームワークづくりにもつながります。
白と黒と桝目だけの単純なルールから始まるゲームは、子どもたちの脳開発を促し、高齢者の認知症予防や改善に効果があるとされています。
碁盤の上では聴覚も視覚さえも必要とされず、ただただ深い思考と愉悦で対局者と向き合うことができる囲碁は、あらゆる障がいを越えてたやすく「平等(ノーマライズ)」を実現して見せます。
この「囲碁の力」は日本社会が抱える「危機」を克服しうる「パワー」なのです。