みらクルTV 今日の番組

令和2年11月6日(金)「稲むらの火」特番

 おはようございます。
 みらクルTVは次です。
https://us02web.zoom.us/j/3782787584 パス39

◎13:30-15:20 「稲むらの火~東京発・梧陵翁生誕200年 記念企画」
 出演:伊藤和明氏(元NHK解説委員)、中林一樹氏(東京都立大学名誉教授)、児島正氏(元「人形劇稲むらの火」事務局)、木谷正道(みらクルTV代表)ほか。
 ぜひ、ご参加ください。

伊藤和明先生より
—————
「稲むらの火」と防災教育
1983年5月26日、日本海中部地震が起きて、青森・秋田両県の沿岸に大津波が押し寄せ、100人の死者がでたのですが、このうち多くの人の涙をさそったのは、男鹿半島の加茂青砂海岸へ遠足に来ていた小学生13人が、津波に流されて幼い命を失ったことです。海からは遠い秋田県の内陸部にある小学校の4.5年生でした。

このとき、「もし“あの教材”が今も教科書に残っていたなら、この悲劇は防げたかもしれないのに」という声が上がりました。ここでいう“あの教材”とは、むかし小学校の国語の教科書に載っていた「稲むらの火」を指していたのです。

「稲むらの火」は、戦時中から戦後にかけて使われていた国定教科書の尋常小学校5年生用「小学国語読本巻十」と、その後の6年生用「初等科国語六」に載っていた教材です。

 そのあらすじは、「ある海辺の村の高台に住んでいる庄屋の老人・五兵衛が、奇妙な揺れの地震を感じたあと、高台の端から、海水が沖へと引いていくのを見て、津波の襲来を予感します。そこで彼は、自宅の田圃に積んであった稲むら(刈り取ったばかりの稲の束)に松明で火をつけて、庄屋の家が火事だと思わせ、海辺に在住する村人をすべて高台に集めました。直後に大津波が襲来して、家々はすべて流されたのですが、人びとの命は助かった」という物語です。

 この「稲むらの火」の物語は、当時の少年少女たちに大きな感動を呼び起こしました。今とは違って“国定教科書”でしたから、全国の小学生が、みなこの教材を学んだのです。私自身も、5年生のときに習いました。これを学んだ人の多くが、他の教材は忘れていても、「稲むらの火」だけは鮮明に覚えているといわれます。
(後略)

 それでは、今日も一日、元気な笑顔でお過ごしください。

-みらクルTV, 今日の番組

© 2024 みらクルTV 公式サイト Powered by AFFINGER5